古代の鉱物療法として用いられた歴史
セラピーは、古代からの流れを受け継ぎながら、さらに新しい形へと進んでいます。
では、伝承と言われる鉱物の医療面から見ていきましょう。
有名な人達をご紹介します。
鉱物療法は古代からありますが、鉱物がパワーストーンとして言われている伝承について
嘗ては医療などに用いられていました。
***古代ヨーロッパ***
■テオプラストス
アリストテレスの弟子
著書『石について(De Lapidibus)』
では、鉱物や宝石を単なる装飾品としてではなく、自然界における性質を持つ物質として体系的に記述しています。
凄く独特な方法です。
色、光、反応、引き付ける(磁石)、硬い、美しいなどの「性質」で分類しています。
薬としてというより、これらの分類をして、治療や医療の方法まで、後の代へと発展していきます。彼が鉱物の礎と言えるでしょう。
■ ガレノス
古代ローマの医師 体液説の医学を確立し、鉱物も薬として使用しました。
人の身体を「体液のバランス」によって理解しました。
この時代の医学は、血液・粘液・黄胆汁・黒胆汁という四つの体液が調和している状態が健康であり、崩れることで病気になると考えられていました。
この思想は、その後の西洋医学に長く影響を与え、自然の素材、特に植物や鉱物も、このバランスを整える手段として用いられていました。
鉱物の役割として患部を冷やしたり、乾かしたり、温めたりしていきます。
例えば
酸化鉄 錆びた鉄、ヘマタイトなどは貧血に利くとされていました。
● 使用方法
粉にして飲む、塗る、混ぜるなどをしていました。
■アヴィケンナ
イスラム世界で医学を大成した『医学典範』に鉱物薬を記述しています。
古代ギリシャ医学を受け継ぎながら、宝石・鉱物の薬効の体系化をしました。
彼の著書『医学典範』では、植物だけでなく鉱物も薬として扱われ、人の体質や状態に応じた処方が重視されています。
ここではすでに、「個人に合わせる医療」という考え方が明確にでています。
それぞれの石に“冷・熱・乾・湿”という性質と強さを体系化していました。
ラピスラズリは精神に、硫黄は皮膚に、石膏は熱に作用するとされ、体の状態に応じて使い分けていました。
● 使用方法
粉にして飲む、塗る、混ぜるなどをしていました。
***中世ヨーロッパ***
■ アルベルトゥス・マグヌス
自然と霊性が分けて考えられることは少なく、医療もまたその両方を含むものでした。
鉱物と霊的作用を研究していて、石の“力”について言及しています。
この辺りからパワーストーンとしての役割も出てきています。
彼によると、自然は神の秩序の中に存在する「意味を持った存在」として理解していました。
その中で石や植物といった自然物にも固有の力が宿ると考え、それを神学と自然観察の両面から探求しました。
彼の考え方の特徴は、鉱物の作用を単なる物理的な性質だけで説明せず、
その背後にある「形相」や宇宙的秩序との関係性から理解しようとしていました。
つまり石は、見える硬さや色だけでなく、「見えない働き」を持つ存在として捉えていました。
アルベルトゥスによれば、石の持つ力は偶然のものではなく、自然界に流れる秩序や天体の影響を受けて形成されるものであり、
それぞれが特定の性質や作用を持つとしています。
そのため、ある石が人の心を落ち着かせたり、逆に活性化させたりするのは、その石が持つ本質的な性質が人間の状態と共鳴するからだと考えていました。この思想において重要なのは、「石そのものが魔法的に働く」のではなく、人間もまた自然の一部であるため、
外界の物質は内面にも影響を及ぼすという理解が前提にあります。
例えば、
サファイアは深い青色を持つことから、天や精神性と結びつけられました。
心を静め、純粋さや真理への志向を高める石とされ、特に精神的な安定や宗教的な集中に関わる場面で重視されていました。
■パラケルスス
ルネサンス期になると、医療の在り方に大きな転換が起こります。
「自然そのものの中に治癒の力がある」という考えを打ち出しました。
その中で彼が特に重視したのが、金属や鉱物を用いた治療です。
当時は植物中心の医療が主流でしたが、パラケルススは鉱物こそが強い作用を持つ薬であると考え、それを積極的に医療に取り入れました。
錬金術+医学から、鉱物を薬として使用しており、彼の思想は、現代の自然療法にも強く影響しています。
例えば
硫黄はエネルギーや燃焼を象徴し、皮膚疾患や体内の不要物の排出に関係する物質とされました。
外用として使われることが多く、現代でも皮膚薬に応用されています。
彼の使用方法としては、金属や鉱物をそのまま使うのではなく、精製して薬として用いることで、体と心の両方に作用させる医療を確立しました。
彼の思想は、現代の薬学にもつながる重要な転換点となっています。
■ヒルデガルトの医療思想基本概念
ヒルデガルト・フォン・ビンゲンの医療思想は、単なる治療技術ではなく、
「人間とは何か」「自然とは何か」という根本的な問いに基づいた、非常に統合的な考え方です。
人間を「身体・心・魂」が一体となった存在として捉えました。
そのため、どこか一部分だけを治すのではなく、全体のバランスを整えることが重要だとしています。
例えば、食事の乱れが身体だけでなく心にも影響を与え、感情の不安定さが身体の不調として現れるというように、
すべてが相互に関係していると考えていました。
また彼女は、自然界に存在する全てのものに意味と役割があると考えており、植物、動物、鉱物、
さらには音楽や言葉までもが、人を癒す力を持つと捉えていました。
特に石(鉱物)については、それぞれが固有の性質と力を持ち、人の状態に応じて使い分けることで、
調和を取り戻す助けになるとされています。
ヒルデガルトの医療は、非常に具体的でもあります。彼女は、食事療法をも重視し、穀物やハーブを用いたレシピを多く残しました。
また、鉱物についても、粉末にして用いたり、水に入れて使ったり、身体に当てるといった方法で、実際の治療として取り入れています。
これらはすべて、「自然の力を借りて本来の状態に戻す」という考えに基づいています。
さらに特徴的なのは、病気の原因を単に身体の問題としてではなく、生き方や内面の状態とも結びつけている点です。
怒りや悲しみ、過度な欲望といった心の状態が、身体のバランスを崩す原因になると考えられており、治療には生活全体の見直しが必要とされました。
このようにヒルデガルトの医療思想は、自然と人間を切り離すのではなく、両者を一つの流れの中で捉えています。
人は自然の一部であり、そのリズムと調和しているときにこそ健康でいられるという考え方です。
彼女は宝石は「波動調整装置」のような役割としてとらえており、私は彼女の考え方に基づいており、
現代に寄せて心理学などを取り入れながら、現代用、パワーストーン・セラピーを作り出しました。
***近代以降***
■ エドワード・バック
エドワード・バックの思想は、石こそ使用していませんが、「病気は身体だけの問題ではなく、心の不調和から始まる」という考えに基づいています。
彼は医師として多くの患者と向き合う中で、同じ症状であっても、その人の性格や感情の状態によって回復の仕方が大きく異なることに気づきました。
そこから彼は、治療の本質は身体そのものではなく、心の状態を整えることにあると考えるようになります。
石ではなく、植物の花を水に浸し、そのエネルギーを転写したエッセンスを用いるというものです。
彼は植物のエネルギーを用いて、恐れや不安といった感情を整える方法を確立し、現代における心のケアの一つの形を提示しました。
ちょっと気になった方は、石の性格(効果)を一つ一つリーディングしています。風蓮の宝石箱を覗いてみて下さい。






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