指鹿為馬
馬鹿という言葉の元は「指鹿為馬」(しろくいば) からのようです。
間違っていたり、理屈に合わないと理解していても、無理に押し通すことという意味になります。
これは、古代中国、秦の時代の話になります。
趙高(ちょう こう)という人物の物語です。彼は勤勉で法律に精通していることから、始皇帝に抜擢されて中車府令(皇帝の馬車の管理と運行を掌る官職)に任命されました。その後、始皇帝が病没すると、長子の扶蘇を自決に追い込み、末子である12歳の「胡亥」を二世皇帝に即位させるというクーデター起こしました。
趙高は幼い胡亥に代わって政務を取り仕切って実権を握ったのです。
反乱はつづき、秦は戦いに負け続け、秦帝国の崩壊を見通した趙高は皇帝の胡亥を弑する計画を練りました。
この際に群臣が自分のいうことを聞くかどうかを試みました。
趙高が宮中に「珍しい馬がおります」と鹿を連れてきたので、皇帝は「趙高はどうかしたのか、これは鹿ではないか」といったのですが、「これは馬です。君らはどう思うか?」と黙っていた廷臣に訊ねました。
趙高の権勢を恐れる者は馬と言い、屈しない者は鹿と答えました。
後日、鹿だと答えた官吏を、軒並み捕らえて処刑しました。
という話があります。ここから馬鹿(道理に合わないことを、権力を背景に無理に言いくるめること)となったのです。
頭が悪いという意味ではありませんでしたね。






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