+鉛ガラスとあるけど?

ルビーの鑑別書に+鉛ガラスと書いてあるのを見たことありませんか?

見た目はきれいなルビーですが、とても品質が悪い石に鉛ガラスを含侵してきれいに見せているだけです。

ルビーの場合、多くが加熱処理がされていますが、
これは、エンハンスメントとして、市場で認められています。含侵処理もよく見かけます。これも山梨に持って行って、含侵しておきましたと言われることすらあります。乾燥してヒビが目立ってしまっているので、やりました。(宝石を損なう事はありません)

例えばエメラルドは傷がないものはありませんので、ほとんどオイルを使った含浸処理が行われています。エンハンスメントは価値を下げません。

対して、含浸処理と充填処理の中でも、品質を上質に変改目的で、鉛ガラスや化学物質により、主としてクラリティの向上の処理があります。「改変」という名のトリートメントとして、日本の市場では基本価値なしとみなされます。近年の新しい特殊な加熱処理方法です。気を付けましょう。見分け方として表面の傷が多く、傷みやすいということです。

同じルビーでも、品質がひどいものに鉛ガラスを入れて上質にみえるようにしているのに高値で販売しているとしたら、騙されないようにしましょう。

http://ivycage.jugem.jp/?eid=138
写真がありますので、ご参考までに。同じ品質のルビーだったものが、鉛ガラス含侵したのと、していないとの違いが出ています。わかりやすいですよ。

超音波洗浄で割れたり、ぶつけて割れることもあります。

石は奥が深いからやめられないです。