すずめの戸締り

2023-06-15

すずめの戸締りを孫たちと観てきました。

みみずと呼ばれる化け物が災害をもたらすシーンを観て、私が以前に見えたのは蛇だったことを思い出していました。

海の向こうに巨大な蛇がとぐろを巻いて、こっちを見ている。そして奴がこっちにくるとき、津波が襲ってきたシーンをみていました。

奴はまだ近くにいる。

その年だったか、あの津波の数か月後だったと思います。

南三陸より南だったと思う。夏近く、おだやかな日だった。少し肌寒い時だったので、車の中で海に向かってリーディングを始めました。

蝶々が何匹も飛んでいて、駐車していたところにはおだやかに草がゆらゆら揺れていて、寒い地域の初夏って感じです。

しかし、リーディングを始めたら、ゴーという風の音。目を閉じていてシーンとしているから、余計にその音が響きます。

やがて、風の音とともに、乗っていた車が激しく揺れだはじめました。数分しても、全く変わらない。風がますます強くなるから、車が左右に揺れてきます。右から左へ車が持ち上がるかのように揺れるのです。

車が横転するかと思う程になってきました。

流石に怖いと思うようになって、目を開けてしまいます。風の音と車が倒れるかもしれない位に揺れです。風の音も低くうなり声の様に聞こえます。

さっきまでゆらゆら揺れていた草が風で横に倒れていました。まるで異次元に来たみたいです。

こういう時に「恐怖」は危険なのですが、ずっと集中しているのも怖いです。低い風の音と車が倒れる恐怖です。こんなことは初めて。

そして、鳴りやまない風の音を聞きながら、もう一度集中してみます。ここで逃げたら益々危険ですから。

見えてきた大蛇。口を開けている。これが来たのか。

近づいてくる蛇の顔だったが、こういうのは怖くないんですよ。もっと怖いの見てますから。

にらめっこすること、数分位だと思います。そして車の揺れが少なくなってきました。私がしたことは、何もないです。ただ目を反らさないだけ。呪文なんてない。そもそも知らないし。

目を開けとる、おだやかな風に変わっていて、さっきまで倒れていた草がゆらゆらと揺れてまた蝶々が数匹飛び回っていました。

なんだったんだ・・・と思うくらいの出来事でした。