ラピスラズリの価値

和名、瑠璃、青金石(せいきんせき)と呼ばれています。モース硬度は5〜5.5 ちなみに水晶は7です。ダイヤモンドが10になります。

今でもラピスラズリは人気ですが、紀元前4000年には盛んに使用されておりました。「聖なる石」「護符」として愛されており、シルクロードを通ってヨーロッパに運ばれた歴史があります。
産出はアフガニスタンのサリサング鉱山が主流です。薄い色であれば、チリやアメリカ、その他などでも産出しています。
アフガニスタン産は現在も産出量世界一であり、深く濃い青色が均一に広がる最高品質のラピスラズリは、今もこの地でしか採れません。

ラピスラズリを原料として作られる鮮やかなブルーを「ウルトラマリン・ブルー(Ultreamarine Blue)」といいます。古代からラピスラズリは粉末にして油と混ぜてウルトラマリンhttps://anoiro.com/jis/ultramarine-blue/色として顔料につかわれていましたし、マラカイトは緑の化粧に使用されていました。ウルトラマリンとは「はるばる海を越えてきた」という意味で、アフガニスタンで産出された石がシルクロードを伝い、地中海を超え、はるばるヨーロッパまで来た旅路を指します。

古代では薬としても使用されていました。ギリシャ時代の医師ディオスコリデスは毒蛇の解毒剤になるとし、アッシリア人は鬱状態の治療に。
その他では、神の住む夜空の色に似ているために神の色とされ身に着けていると邪気から守られるとか、石を持って瞑想をすると、素晴らしい黙考になると言われていました。また、古代仏教徒にとっても平穏をもたらすと信じられていました。

「ラピスラズリ」と呼ばれるようになったのは、中世ヨーロッパです。
ラピスラズリを顔料に絵を描いていた画家たちが、この石を「ラピスラズリ」と呼ぶようになりました。lāžaward(ラズワルド/ラージュワルド)で採れる石」という意味で、ラピスラズリと呼ばれるようになったといわれています。

「ラピス(lapis)」は、ラテン語で「石」を意味します。「ラズリ」は、ペルシア語の「天・空・青」を意味します。アラビア語では、「天・空」から来ています。

ちなみに古代ギリシアではラピスラズリを「サッペイロス(Sappeiros)」、古代ローマでは「サッピールス(Sappirus)」と呼んでいました。同じ青い宝石であるサファイアと混同され、「サファイア」はラピスラズリを指していた時代もあったようです。透明なラピスラズリは見たことないですが、確かに、不透明なサファイアは沢山ありますからね。

この独特な藍色に憧れがあるためでしょうか。ラピスラズリは人工的につくられたものや、ラピスラズリに似せた模造品も多く流通していますので、安価なものは注意しましょう。

同じラピスラズリでも色の違いがあります。

典型的な色相
① インディゴブルー:藍色。デニムの色としても有名。深みのある鮮やかな藍色
https://www.i-iro.com/dic/indigo
② ロイヤルブルー:イギリス王室のオフィシャルカラー。紫みのある青色。
https://www.i-iro.com/dic/royal-blue
③ ミッドナイトブルー:真夜中のような黒に限りなく近い暗い青色。
https://www.i-iro.com/dic/midnight-blue
④ マリンブルー:海のような少し緑みがかった、鮮やかで深みのある
https://www.i-iro.com/dic/marine-blue

ラピスラズリにパイライト(黄鉄鉱)の小片が含まれると、表面がキラキラと夜の星空のように輝きます。このパイライトはラピスラズリらしさでもありますが、宝石クラスのクオリティとしては「まったく入っていない」ものがベストです。
宝石としてのラピスラズリは、白い部分のカルサイトも入っていません。パイライトが少なく均一なブルーであるほど珍重されます。

しかし鉱物コレクターとしては、パイライトが表面に現れた石のほうが、個性があって面白いと感じる人もいます。パイライトの入り方やカットによって、さまざまな表情を見られるのもラピスラズリならではとも言えます。中にはパイライトを金(ゴールド)という人もいますが、これは間違いです。パイライトは鉄ですから、錆びます。水で洗わないほうが良いです。

また、母岩ごと標本になったラピスラズリもコレクターも多いです。大理石や石灰岩の白とラピスラズリのブルーとのコントラストは一つひとつ異なり、いつまで見ていても飽きません。白の入り方、さらにパイライトの有無によって表情が大きく異なるラピスラズリは、集めがいのある鉱物といえます。

パワーストーン

Posted by Meatel