私の知っている天界の話3

戦士達は団体でいました。2列の戦隊のように馬が歩いていきます。宇宙の中のように空中に浮いて歩いていました。

すごい軍隊の列の長さなのを覚えています。私が傍まで行ってみていても、私に関心を持つものはいませんでした。誰一人として姿勢も馬の足並みも乱れません。素晴らしい軍隊の美しさといえます。

長い列は日本の九州のある場所のところへ向かって歩いていました。敵がそこに居るという事の様でした。

あれだけの人数の戦士たちが向かうわけですから、相当な相手だと思います。

その姿を見て驚いていると、一人の戦士が私の目の前で馬を止め、私を見下ろしていました。他の馬は何事もなかったように進んでいきます。

その戦士は真っ白の軍服とヘルメットをかぶっています。耳の部分が翼のような形が付いていました。

他の戦士は全て独自のセンスの軍服のようなものを着ていました。よく見るみんな同じ軍服といったことはありません。馬はみんな同じでしたが、軍服は全員バラバラだったのです。

見下ろしている顔はヘルメットのせいで半分しか見えません。顎のあたりだけ露出しています。うっすらとヘルメットのサングラスの部分から目が見えているので、目と目が合っているのは分かる程度でした。

何故他の戦士は私の事を無視していたのに、この人だけ、私を見ているのだろう?と思って見ていました。

名前を聞かれたので、伝えました。

そして何事もないように列に加わって九州へ向かっていくのでした。
空から、九州へ降りていくように向かっていくのです。

ある日、宇宙の真っ暗な空間から、近寄ってくる人がいました。あの時の戦士でした。傷だらけで、ボロボロの状態だったのです。

負傷して、手当をしなければならない状態でした。自信喪失になっているので、もう戦士に戻れないかもしれないほど、からだも精神もボロボロでした。

この時、彼は沢山話してくれました。