老後の話し合いをしましょう

自分は延命治療をしてほしいか、してほしくないか、家族と話し合ったことありますか?

親御さんの事も同じです。

リビングウィルをしていかないとならないと思います。
リビングウィルとは簡単に言えば、「終末について」話し合う事、それを文章化しておきましょう。

延命処置しますか?

本人は意識がないのに、誰のために延命処置するのでしょうか? 病院のためですか?

医師はいいます「このままだと、餓死します。どうしますか?」

家族は「餓死は可哀想です、延命お願いします」と言ってしまう方が多い。

自分はしませんと言うのは簡単なのですが、日本人の意識を考えると、親の時は「延命」を選択する人が多いです。

少しでも永く生きていてほしいと願うのもわかります、それに、世間の目を気にして「薄情」と言われない為なのか、そのあたりは知りませんが、ともかく今の日本人の平均寿命が延びているのは、この寝たきりの意識もない「延命治療」があるからです。

地方に行けば行くほど延命治療が多いと聞きます。これで経営が成り立っているからと言う部分も捨てがたいのではないかと思います。

老衰で亡くなるというのはご存知だと思います。延命治療の反対です。

延命治療が良いように思われているかもしませんが、からだは管だらけ、胃に穴をあけ、動脈から点滴、痰をとる時の苦しみをあじわい、家族は地獄のような看病が待っています。延命治療そのものが虐待だという声も上がる程です。延命治療をすると半年~数年長生きします。

一方老衰の場合は、餓死でお亡くなりになります。

聞くとちょっとびっくりしてしまいますが、これは自然のサイクルでは当たり前で、動物は老衰で死んでいく時、群れから離れ、他者に迷惑にならないようにと、孤独になって死んでいきます。

この時は、「食欲がない、喉も乾かない。呼吸も浅くなる」そうすると、意識がもうろうとし、脳内麻薬が沢山出るので、苦しくないそうです。

眠るように死んでいくという感じです。勿論人間も同じです。周りで看取る人たちの感想と、医師の話です。

それをさせず、家族の一言で、延命させていく事になり、苦しみを与え続け、意識もないのに、治療をしていくわけです。これは経営(病院)の為にしているともいえるのであって、入院だと、点数が高いですし、老人の延命治療が増えれば、「保険料金の予算枠」も多く取らなければならず、国からのお金もかなり圧迫していく事になります。

日本の経済云々とか言って知ったかぶりするつもりは全くありませんが、日本長寿大国の意味を言うなら、健康で、長生きしている人数を数えないといけないように思います。

他の先進国は延命治療の全てが良いとは考えておらず、本人がどうしたいのかが大切で、普段から話し合っています。

日本はそういう話し合いがタブーのような風潮ですよね。

もっと意識を高く持って、リビングウィルをしてほしいと思います。